こんにちは、管理人です。
100人に現金100万円をプレゼントする「総額1億円」のお年玉キャンペーンをおこなったZOZO TOWNの前澤社長。
リツイートの数の日本記録を更新したり、ニュースなどのメディアなどでも取り上げられて社会現象にもなったので全く知らない人は居ないと思います。
▽お年玉キャンペーンのツイート
ZOZOTOWN新春セールが史上最速で取扱高100億円を先ほど突破!!日頃の感謝を込め、僕個人から100名様に100万円【総額1億円のお年玉】を現金でプレゼントします。応募方法は、僕をフォローいただいた上、このツイートをRTするだけ。受付は1/7まで。当選者には僕から直接DMします! #月に行くならお年玉 pic.twitter.com/cKQfPPbOI3
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) January 5, 2019
524万リツイート
フォロワーの数は現在538万人以上
ものすごい数字って事は、なんとなく分かりますよね(汗)
少し話は逸れますが、今回のお年玉プレゼント企画やpaypayの総額100億円キャンペーンなど、広告的な戦略だとはいえ、富の再分配みたいな社会現象は とても面白いと思います笑
ここから本題。
あるツイートに賛否両論
TBS系列「サンデージャポン」で心臓移植手術を必要とする3歳の少年を特集する内容が放送されました。
それに対して前澤社長は、移植手術の費用を募る為に活動している「救う会」を自身のTwitterで紹介するツイートを投稿しました。
3歳のおうちゃんを救いたい。@genki_ochan この活動を多くの人に知ってもらえるよう、このツイートをRTしてください。僕の個人的な寄付に加え、みなさんのRT1件につき10円を付け加え寄付します。皆さんのRTパワーで寄付と情報拡散にご協力ください!
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) January 13, 2019
「救う会」の活動を紹介と、個人的な寄付に加え、多くの人に知ってもらえるようにリツイート1件につき10円を寄付するという内容です。
少なくとも538万人のフォロワーがこのツイートの目に留まるので大きな反響を呼んでいて、リプ欄を見てみると賛否両論、様々な議論がおきています。
素晴らしいと思う、協力します。
全ての難病の子供を救ってほしい。
支援する財団を立ち上げてほしい。
一人だけを救うのは不平等、命の選別では?
RT企画みたいな事せずに寄付するならするべき。
などなど…
ざっくりと まとめていますが筋の通った批判も数多くあったので、改めて こういう倫理的?なことを考えるきっかけになったと思います。
筆者個人の意見
はじめに
自分で言うのもアレなのですが人助けとか、そういうのはやる方なんです。
買い物したお釣りを募金箱に入れるとか、電車で席をやんわりと譲るとか、持ち主が探しそうな落し物なら届けるとか。
見返りとか何も無しでシンプルに、やってて気持ちの良い!って言う感情ですね笑
あ。24時間テレビのボランティアとかやったことありますw
でも、その志望動機は「誰かの手助けをしたい」ではなく「何か良い経験が出来るかも」っていう私利寄りの考え方ですが…笑
そんな筆者も、臓器移植手術の募金などを見かけても積極的な協力はしませんでした。
"偶然"とは言え、自分がその人に関わることで「他の誰か」の手術が遅れてしまうかもしれい。それこそ「命の選別うんぬんに関わりたくないや」ってのが本心で避けていました。
賛否両論を見て、学んだこと
批判的な意見の中で圧倒的に多かったのが、日本人が海外で臓器移植の手術を受ける際、費用の大半がすでにドナーを待つ他の患者への割り込み(順番抜かし)の料金であるということ。
どこかで聞いた事があって知っていましたが、これについての実際に調べてるみると明確なソースはありませんでした。
そんな中でも石田ゆうすけさんのブログの記事が参考文献に用いて情報を纏めてみました。
日本で心臓移植を受けた人は1999年~2013年の14年間で185例。
その全てが緊急度の非常に高い「ステータス1」の患者さんで、185例のうち167人(90.3%)に補助人工心臓が装着されていました。
それに対して、米国では年間約2,200件の心臓移植が行われていますが「ステータス1」 の患者さんはその62%で、補助人工心臓を装着されている患者さんは45%でした。
日本で心臓移植を受けた人の待機期間は平均981日(29~3,838日)で「ステータス1」 での待機期間は平均864日(29~1,707日)、補助人工心臓の装着期間は平均896 日(20 日~1,738日)。
移植には必ず優先順位があり、病状の深刻さ、緊急度がその優先順位に大きく関わってきます。
補助人工心臓をつけている人は「ステータス1」となり、優先順位が最も高くなるわけです。
アメリカで移植を受けた患者の約4割が「ステータス1」ではなかった。
つまり緊急度は低かった。
”ならば、「ステータス1」の自分の子供を先にしてほしい。”
では、アメリカと日本でなぜこういう差が出るのか?
答えは簡単です。おわかりだと思いますが、ドナー数の圧倒的な差です。
上の引用文によれば、日本国内の心臓移植は1999年~2013年の14年間で185件なのに対し、アメリカでは年間2200件。
http://www.medi-net.or.jp/tcnet/DATA/heart.html
≪参考文献:移植手術のデポジット代は順番抜かし代なの?≫
心臓移植を必要とするレベルが何段階かあって日本から渡航した患者が緊急度を必要とする場合は、現地の患者さんよりも先に移植を受ける場合がある。
それを順番抜かしと言えば順番抜かしですが、倫理的に間違っているとは思いません。
以上の事から、デポジット=順番抜かし代を示す明確なソースがない事と、上記で引用した文献のデータから同じ「ステータス1」の患者さんがいる場合、お金を多く支払ったかといって優先される訳ではないのです。
国内での臓器提供者が圧倒的に少ないが故に、このような勘違いや噂を生んだのでしょうか。
まとめ
資産を多く持ち、圧倒的に影響力のある前澤社長が特定の誰かを紹介したことによって「命の選別」だと騒がれた事と「1RTにつき10円」というツイートが売名行為だと炎上した事が、この記事を書くきっかけになった訳ですが、まとめるなら全ては行動したことが実った結果だと思います。
患者とその家族の地道な努力が、たまたまテレビで特集されて、たまたま前澤社長の目に止まった。
行動しなければ、今回の出来事は起きなかった。
たまたま偶然が重なって奇跡になった。それだけの事です。それで良いじゃないですか?
ーーーそれで良いと思います。ーーー
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